大東建託のオーナー向け情報誌が届きました(大東建託 中京かわら版)。
気になった記事を一つ紹介します。
そして思いついたことを書いておきます。


【建設資材 木材、鉄鋼が高騰】



 中京かわら版によると



  • 建設資材は2012年末ごろから徐々に上昇
  • 2021年ごろから木材、鉄鋼が急騰
  • 2015年と比較して、木材は171.7%  鉄鋼は151.9%

 その理由は背景について
  • 木材価格高騰の背景はコロナ後のアメリカでの住宅需要拡大
  • 鉄鋼の急騰はロシア・ウクライナ問題による鉄鉱石・原料炭の高騰
  • 物流コストの増加(特に輸入資材)
  • 円安
 

ということでした。


2012年頃から、オリンピック関連で建築需要が高まり、原材料だけでなく、工賃もずっと高止まりでした。

さらに、円安もあって、輸入木材、鉄鋼の値段が上がっています。



一方、(1)窯業・土石製品、(2)金属製品なども、緩やかに上昇しています。
2012年対比でそれぞれ110%、117%となっています。

外壁材やトイレ、バス、アルミサッシなども、若干高くなっているようですが、木材、鉄鋼ほどではないようです。



【インフレ?】



円安ということもあり、いろいろなものが値上がりしています。
ガソリンとか電気代も上がりました。

衣料品は海外生産ですから、これからかなり高くなりそうです。

食品もジャガイモや玉ねぎなどは、天候によって値段が上がったりもしました。
玉ねぎなんかは、安くなりましたが、いろんな食材が値上がりしています。


多くの企業の値下げ努力も限界にきており、大手ほど値上げしています。





消費者物価は上がっている感じがしますね。


同様に、企業間取引の価格も上がっています。

円安



【原材料が上がっても、最終価格はそれほどは上がらない】



木材の価格が2倍になっても、木造アパート建築費そのものが2倍になるわけではありません。

建築費は、原材料そのものよりも、工賃や管理費などが大きいからです。
大手企業になれば間接費用(研究費、広告費、人件費)なども膨大です。



とはいえ

建築費は高くなる方向です。


建設費が1割高くなれば、収支計画も大きく変わってきます。


これからの、不動産投資は、より厳しくなるでしょう。


新築価格が上がるため、家賃設定も高めになる可能性が高いと言えます。


新築物件の家賃が高ければ、既存の物件の家賃を下げる必要は無くなります。
すでにアパマン経営をしている人には、悪いニュースではありません。



原材料高




【金利は、まだ安いが】



欧米は利上げに踏み切っていますが、日本は低金利を維持するようです。

しばらくは低金利が続きそうです。




マンション、アパート建設を融資で行えば、金利は大きな要素となります。

1億円を金利1%で30年返済するのと、3%で30年返済するのではどれくらい違うのでしょうか?


1%の場合の総返済額=1億1579万円

3%の場合の総返済額=1億5178万円


なんと、3599万円も違います。



個人的な考えですが、

将来の金利上昇のリスクを考えて、できるだけ長期の固定金利を選択するようにしています。



【最後に】



建築資材高騰、インフレ傾向などから、いろいろなものが値上がりしそうです。

管理費や修繕費も、少しずつ上がって行くと思います。


家賃も上がっていけばいいのですが・・・