実録!土地活用(新築マンション投資)

土地活用・不動産投資について、初心者の方にも参考になるような分かりやすいブログを目指しています。 業者側の情報ではなく、土地所有者、投資者の視点でリスクについても、お話しします!

2022年01月

確定申告の季節がやってきました。
ただいま、書類相手に奮闘しています。




【2021年(5年目)の収支は?】




まずは毎月送られてくる明細書を合計してみます。


(収入)

家賃収入   21,163,078円
礼金    735,000円
敷金預かり  913,000円
共益費 1,935,275円
合計 24,746,353円

(支出)
管理費 928,026円
新規広告費 570,700円
設備費 896,832円
敷金返還 880,000円
合計 3,275,558円 


(収支)
24,746,353 ー 3,275,558 =21,470,795(円)


敷金が33,000円増えています。
これは、預かっているだけで自分のお金ではありません。

実質的な収支は
21,470,795 ー 33,000 =21,437,795円ーーーーー(①)
となりました。




建設会社(管理会社)との取引はここまです。





5年目ですが今のところ、修繕費はかかっていません。
来年くらいから、壁紙など少しずつ発生すると思います。




さて、ここから融資の返済、固定資産税などが出て行きます。


返済額 11,678,292円

諸経費
共用部電気代 234,904円
共用部水道代 15,642円
WIFI費用 168,960円
(小計) 419,506円


固定資産税
土地 167,232円
建物 1,342,002円
(小計) 1,509,234円



その他経費は
11,678,292+419,506+1,509,234 =13,607,032(円)ーーーー(②)




新築マンション5年目の収支は
①ー②ですから
21,437,795ー13,607,032=7,830,763(円)



収支は、783万円の黒字となりました。






昨年と比較してみます。


2021年 783万円
2020年 870万円




【ここからさらに税金が引かれます】




実は、ここから個人事業税所得税を支払う必要があります。



個人事業税は、所得の5%です。
これは、経費として参入することができます。


(ちなみに、所得は収支とはちょっと計算が異なります)




ほんとに、税金がかかりますね・・・




【5年目の感想は】



コロナ下の影響もあって、人の動きが少ない1年でした。
そのせいか、空室期間が長くなってしまい、家賃収入が落ちてしまいました。
2022年は、持ちなおして欲しいものです。



あとは礼金で73万円、いただけたのはありがたいです。
結構、大きいです。
客付費用・広告費用に53万円も、費やしていますが礼金でまかなえています。


一方で、礼金がなければ空室期間がもっと短くて済んだのかもしれません。
このあたり、客付け現場のスタッフの情報が欲しいところです。

個人的には礼金がいただけるうちは、いただいて行きたいです。
法人の転勤など、礼金などは会社持ちという方もいますので。




家賃があと10%少なくなれば200万円くらい収入が落ちますし
修繕費がたくさんかかって100万円にもなると
300万円ほど収支が悪化します。

そうすると、収支が500万円を割ってきます。
建築後20年くらいまでは、ここを割りたくないですね。




2021年は、家賃と共益費で2310万円の収入でした。

退却戦略として、6%の利回りで売却するとすれば
2,310÷0.06=38,500(万円)


慌てて売るために、7%なら
2,310÷0.07=33,000(万円)


欲張って5.5%なら
2,310÷0.055=42,000(万円)


2310って、きれいに割り算できるんですね
(どうでもいいけど)


現在の融資残高は
31,566万円です。


売る気は無いですけど、売却価格は一つの目安になります。
融資残高>売却価格だと、債務が残ってしまいます。
今までの収入がこの価格差以上にあれば、トータルでは赤字にはならないかもしれません。

売却価格>融資残高だと、ちょっと安心です。

(実際には経費や税金がかかったりしますので注意が必要です)



なお、この計算は昨年の実績で計算したものですから
「実質利回り」です。

収益物件は、満室時収入で計算するので、もっと高い販売価格になります。
これを「表面利回り」と言います。




債務が気になる方は、退却価格について知っておけば、多少は安心できると思います。


ちなみに昨年のじっせきはこちらです。
賃貸マンション投資 2020年(4年目)の実績は?
http://namc.blog.jp/archives/37165598.html

 
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このブログで紹介したマンションの2021年(5年目)の空室率を計算しました。


ちなみに、2020年(4年目の)の空室率は、4.05%でした。
記事はこちらになります。

2020年(4年目)の正確な空室率は4.05%
http://namc.blog.jp/archives/37202697.html?ref=category101290_article_footer1_slider&id=7107182 



【2022年の空室率は】



空室率の計算方法ですが、実際に入居していない日数の割合としています。
 
このマンションは24戸です。



全ての部屋が365日満室ですと

24×365=8760(日)

延8760日 になります。


さて、2022年、何戸が何日空室だったのでしょうか?


24戸のうち、17戸は退去がなく、7戸で退去が発生しました。 



部屋のタイプ別では
  • 1LDKは15戸のうち、3戸に退去が発生
  • 1Kは9戸のうち、4戸の発生
と、1Kの方が退去が多かったです。



ちなみに2020年は
  • 1LDKが5戸
  • 1Kが2戸 
でした。


いつも、1Kの退去が多いというわけではありません。


 


さて、空室期間は

1LDKが132日、24日、26日
1Kが208日、147日、20日、50日

です。


合計で617日の空室となりました。 



空室率を計算してみると
617÷8760=7.04%

2020年の4.05%
2019年の4.67%

から、大幅に悪化しました。





【退去から次の入居までの日数は】



2021年では、7戸で退去が発生し、延617日の空室がありました。

平均すると
617÷7=88.1日

退去してから入居まで、約3ヶ月かかりました。


ちなみに
2020年は
355÷7=50.7日(約2ヶ月)

2019年は
409÷9=45.4日(やく1ヶ月半)


客付けまでの期間が長くなっています。


コロナで、人の移動が少なく傾向もあって
タイミングが悪いと空室期間が長期化してしまいました。


個人的には
新築1〜10年くらいは、入居率95%を目標にしていたので
ちょっと悪い結果に終わりました。


1Fの1Kが204日と長期化したことが気になります。

実は、2Fの1Kが入居後すぐに転勤となって、1戸で2回退去があったのです。
実質的には8回の退去だったのです。

617÷8=77.1日

こちらの方が、実質的な客付け期間ですね。



1Fの1Kは、今後退去したら、家賃を下げることも検討しています。
その分、他を上げようかな??
とも考えています。




【1年あたりの退去回数は】



2021年は、実質8回の退去でした。

24戸あって、8回の退去ですから
1/3の部屋で退去があったことになります。


2020年は7回、2019年は9回ですから、平均してやはり8回ですね。
1/3の部屋退去があったということは、3年で全戸が退去するということです。


単身者は平均3年で退去すると予想していましたが、予想通りとなりました。


エリアによって、多少違うかもしれませんが・・・



一般的には、単身赴任は3年前後、学生は4年とかで転居していきます。
もちろん、就職して結婚までずっとその部屋に住む人もいますし、1年で転勤していく人もいます。



ファミリータイプは、一度入居すると長期間定住する傾向にあります。

子供が大きくなって子供部屋が欲しいとか、マイホームを持ったとか、そんなタイミングで退去するんでしょうね・・・




【今後の見通しは?】



一室を自己使用することになりました。

つまり
1戸365日は空室ということです!

最初から
365÷8760=4.17%
の空室率になります。


それを含めるので、空室率は8%くらいになりそうです。


012



2021年の収支は、また、記事にします。




 
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日経新聞に、次のタイトルのような記事が掲載されました。

壁床材 過去最大値上げ サンゲツ 4月受注から18〜24%
(日経新聞2022年1月15日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD118ED0R10C22A1000000/ 




【値上げ幅は、最大18〜24%】



サンゲツは、住宅やオフィス向けの壁材・床材を2022年4月から値上げするそうです。


理由は原材料の高騰と、物流費の高騰とのことです。


サンゲツは壁紙で5割、塩ビ系の床材で4割の国内シェアを持っているそうです。




【今後の新築、リフォームのコストは上昇する】



大手の値上げに、他社も追従する可能性が高いと思います。
当然、これからの新築コスト、リフォームのコストも上昇すると考えた方が良さそうです。


セメントも高騰したし、ウッドショックもありました。
建築資材の高騰はしばらく続きそうです。


オリンピック前から建設費はずっと高止まりでした。

いつになったらが下がるのか、、、と思っていましたが、
下がるどころかますます上昇する感じです。





退去の後の原状回復工事で、壁紙の張り替えはいままで980/㎡でした。

これからは値上げになるかもしれません。

壁紙の値上げは修繕費の上昇に直結しそうです。

4月受注分以降に値上げですから、もしかしたら、大手は壁紙をたくさん備蓄して対応するかもしれませんね。





【新築コストと家賃】



これから新築マンションのコストが上昇すれば、新築家賃も上昇していく可能性もあります。

ただし、景気がそれほど良くない状況では、極端な値上げはできないでしょう。


ということは、あまり儲からない投資になるので、乱立することはないと思います。





ということは
  • 家賃がゆるやかに上昇する
  • 新築物件の供給は少なめ
のどちらかということになります。




すでに、建ててしまった物件の家賃は下がりにくい状況ではあります。

 

ただ、これから新築物件を建てるのは、ハードルが上がりますね。 




 
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