実録!土地活用(新築マンション投資)

土地活用・不動産投資について、初心者の方にも参考になるような分かりやすいブログを目指しています。 業者側の情報ではなく、土地所有者、投資者の視点でリスクについても、お話しします!

2021年09月

中京エリアの大東建託オーナーの情報紙「中京かわら版」9月号に
賃貸住宅メーカーのランキングの記事が掲載されました。



【大東建託 中京かわら版9月号によると】




週間全国賃貸住宅新聞で発表された「賃貸住宅に強い建設会社ランキング」の大手ハウスメーカー部門において、大東建託は第1位を獲得しました。 
 


とのことです。

このランキングは「2020年度(4月から2021年3月)の完成戸数について全国の建設会社にアンケート調査を行い、回答があった115社の申告をもとに作成したもの」です。




このランキングは、年間完工高、年間完工数をもとに順位を決定しています。




【大手アパートメーカーの2020年度、売上ランキング】




中京かわら版によると
2020年度、大手各社のデータは次の通りでした。




順位:社名:完工数(棟数、戸数):完工高(億円以下切り捨て)

1位 大東建託 4731棟 38329戸 4227億円
2位 積水ハウス 3069棟 25905戸 4067億円
3位 東建コーポ 1263棟 10576戸 1189億円
4位 旭化成ホームズ 7114戸 1080億円
5位 パナソニックホームズ 5619戸
6位 積水化学工業 600棟 2560戸(※)
 

空欄はデータなし
※ サンプリング調査で1棟あたりの戸数を算出の上、戸数に換算した


建設会社からのアンケートをもとに作成しただけなので
売上を記載しないメーカーや棟数を記載しないメーカーもあるようです。


そして


ダイワハウスが掲載されていません。

アンケートに答えなかったのですね・・


これでは、片手落ちのランキングです。





大東建託 リヴァーサK

image
大東建託HPより転載


積水ハウス ベレオ

image
積水ハウス HPより転載



【このランキングから分かること】




(1棟あたりの戸数)

1棟あたりの戸数を計算してみましょう。

大東建託は38329戸➗4731棟=8.1戸/棟

同様に
積水ハウスは、8.4戸

東建コーポは、8.3戸


だいたい同じくらいです。


アパートといえば、4戸、6戸、8戸が多い印象です。
なので
1棟あたりの戸数は6戸くらいかと思ってました。


しかし、実際は8戸超と多いですね!!


ちょっと私のイメージが古すぎたようです・


賃貸住宅ということなので
アパートだけでなくて、大型マンションも含まれていますから
多くて当然でした。

ただ、アパートそのものも大型化しているようです。



大東は2x4でも3階建を増やしていますし
積水も重量鉄骨では3階、4階です。
それぞれ、RC造のマンションも造っています。

東建は3階建というイメージは少ないのですが
平均8戸超ということは、やはり、マンションも相当数造っているようです。




最近では
各社ともに都市型の3階建以上商品ラインアップを強化しています


まあ、
同じ土地であれば

2階建よりも3階、4階にすれば、売上が上がりますからね。



できるだけ、容積率いっぱいに建物を作って、売上をあげたいというのが本音です。
とはいえ、駐車場設置数などが不足して、不人気物件を作れば、評判が落ちます。
そのバランスを取っています。





(1戸あたりの建設費)

次に1戸あたりの建設費を計算してみます。

1kと2LDKでは建設費は違いますので
比較することには、あんまり意味はありません。


大東建託は、4227億円➗38329戸=1103万円
積水は、1579万円
東建は、1124万円
旭化成(ヘーベルハウス)は、1518万円

こんな感じでした。


大東、東建の専業メーカーは1100万円台
積水、旭化成などのハウスメーカーは1500万円台と
きれいにわかれました。


最初に書いたように
高い分、面積が広いかもしれないので、比べることにはあまり意味はありません。






東建コーポレーション シェルル・スターテラス

image
東建コーポレーションHPより転載




【このランキングから思うこと】




このランキングを見て思うことは次の通りです。

  • ダイワハウスのデータがない
  • ヘーベルハウスやパナホームが思ったより売れている


(ダイワハウスの売上は?)

ダイワハウスは積水と並び大手です。
しかし、掲載されていませんでした。

どれくらいの売上があるのか、気になりますね。




ダイワハウスは上場してますから、決算書を見ることが可能です。
ちょっと調べてみましょう。


ダイワハウス2021年3月期決算概要
https://www.daiwahouse.com/about/release/house/pdf/FY2020.pdf


決算概要の7ページに
賃貸住宅セグメント売上は、9827億円と書いてあります。


売上規模では、ダイワハウスが圧倒していますね。

と、思いましたがもう少し見て行くと、22ページに詳細がありました。



これによると
請負・分譲が3969億円
賃貸・管理が5697億円
開発物件売却が161億円
となっていました。


賃貸住宅セグメントの売上は9828億円でしたが
それは、管理や賃貸料を含んだ数字で
完工高(売上)は、3969億円でした。


ダイワハウスは、自社で賃貸マンションを作って所有して
中古で売ったりもしています。

車のディーラーで言うところの、新古車みたいな感じですね。

これは、余談でした。






大和ハウスの売上もでいたので
もう一度ランキングを見てみると、、、

大東 4227億円
積水  4067億円
大和 3969億円

三つ巴でした。



やはり
この3社が3強ということになりそうです。



大和ハウス

image
 大和ハウスHPより転載




(その他メーカーの健闘)


旭化成やPana Home(現在はパナソニックホーム)が意外と検討していますね。

名古屋地区では、まだまだ少数派という印象があります。




旭化成 プラネックス3

image
旭化成HPより転載




パナソニックホーム ビューノ

image
 パナソニックホームHPより転載



全国展開する大手以外でもそれなりに頑張っている企業もまだまだあります。





【大手が有利な点は】



大手は小規模メーカーに比べて有利なことはいくつかあります。

  • スケールメリットがあるので、建設資材の調達には有利
  • 倒産リスクが少ない
  • 品質が安定している
  • 商品提案力が高い
  • 資金力がありCMや販売促進に力を入れられる


(スケールメリット)

建設資材の調達には強いのは確かですが
そのメリットを顧客に還元するか、自社の利益にするかは企業次第です。
大手は全国の良い立地に事務所を持っており、維持経費も高くなりますから
顧客に還元される部分は少ないと思います。
 
薄利で建設する地場建築業社のほうが、一般的に施工費は安いでしょう。


(倒産リスク)

建築中に倒産というのが、施主として一番避けたいリスクです。
大手であれば、倒産前に他社と合併するなどして、存続していくでしょう。
また、大手は管理戸数も多く受注件数によらない売上もあります。

(品質)

大手であれば、一定の品質を保持しています。
スーっと出てきて、パーっと消える業者は、別として
ビジネスを長く続けるには、それなりの品質を維持する必要がありますし
失敗の共有と改善の積み重ねができます。


(商品企画力)

商品企画の専門のスタッフをおけるので、一定レベルの商品企画力があります。
こだわりをもった建築家のような「個性的な方向性」ではなく
一般最大公約数の少し先を行くというイメージです。

ハウスメーカーでは注文住宅のトレンドをいち早く取り入れることができるかもしれません。
しかし、多くの企業は縦割りなので、あまり期待しないほうが良いと思います。


超個性的なアパートやマンションを建てたいのであれば
大手よりも建築事務所がベターでしょう。
それか自分で考えるしかありません。

ただし、アパートの個性を入居者に伝えるのは難しいものです。
SUUMOなどの媒体を使って客付けする場合では、
こだわりが伝わらないかもしれません。

その点、大手であれば、大手のアパート検索サイトでの条件を網羅した物件を提案してくれるでしょう。


(CM、販促)

大企業であれば、広告にお金をかけることができます。

ただし、施主を見つけるためにお金を使っているケースが多く
その費用は建設費に上乗せされていると考えるべきでしょう。

入居者にアピールしてくれるのであれば、施主としてもメリットがありますが。







このように考えると、大手で建築するメリットは
  • 品質
  • 商品企画力
  • 倒産リスクなし
になりそうです。


大手で家賃保証がつけば、融資が通りやすいというメリットもあります。


 


不動産投資はミドルリスクミドルリターンです。


ハイリターンを目指すのであれば、
「地場の業者でデザイナーズマンションを安く建てて、高い家賃を取る 」
ということになります。


その代わり、倒産リスクや品質リスクが高くなってしまいます。

建築中にトラブルなどが発生する可能性も高いし、
納期遅れや、期中で追加工事が発生したりこともあるでしょう。

つまり、ハイリスクになってしまいます。





家賃に対して高い建設費であれば、品質にかかわらずハイリスクです。
「大手だから安心」ではありません。



やはり、リスクを見える化して、
納得して契約しなければ、後悔することにもなりかねませんね。



施主さんには

「とにかく安く作ってくれる業者はどこだろう?」

というタイプと

「安普請はダメ、大手じゃないと・・」

というタイプにけっこう分かれます。


このあたりは、性格というか信条というものが出ますね。






セキスイハイム 

image
セキスイハイムHPより転載

 

 
以上、賃貸住宅のランキングと、大手メーカーのメリットの記事でした。



 
このエントリーをはてなブックマークに追加

コロナ禍でリモートワークを導入する企業も増えてきましたね。
時代とともに、住居に求められる設備も変わっていきます。

これからの賃貸住宅に必要な設備について考えてみました。


【通信環境】



最近の賃貸住宅では、WIFI設備は必須となっています。
実は、10年前のアパートやマンションでは、まだ、普及はしていませんでした。
光回線を引いただけだったり、ケーブルテレビ設備だったりしました。

通信環境という分野は進歩が激しくて
当初、最新の設備を導入しても、10年後には陳腐化する可能性があります。

franck-CAX85x-DdBk-unsplash



新しい設備投資をするのは、なかなか難しいものがありますが
10年ごとに、見直しをする必要がありそうです。


ただし、家賃が5000円変わったとしても、
1年で6万円、10年で60万円ですから
1戸あたりの投資額のバランスを取るべきですね。


安い家賃のまあにして、
入居者個人で通信の契約してもらうという形のほうがベターかもしれません。


manik-roy-R49bXFodSsQ-unsplash



なお、3LDKなどで、電波の届きにくい部屋がある場合は
WIFI中継器を入居者に買っていただくと通信が安定します。

4〜5000円くらいでいろいろ売っています。




【リモートワーク SOHOコーナー】



最近では、自宅で仕事をする人も増えました。
また、学校の授業がオンラインというケースもあるようです。


最初から、自宅で仕事や授業をうけるように作られた家ばかりではありません。

そこで、より部屋数の多いアパートに引っ越す人も増えているようです。



magnet-me-LDcC7aCWVlo-unsplash



確かに、子供が周りで走り回っていたりしたら、仕事や勉強に集中できませんね。



これからのアパートは、SOHOコーナーや
小さい個室のある物件が人気になる可能性が高くなりそうです。


小さい個室といっても、ドアがつけば、その分、建築費はアップしますから
よく考える必要はあります。


faizur-rehman-pHPzdEHN6Os-unsplash

その個室に、エアコンを入れるとなると
さらにコストもアップします。


これは、なかなか難しいところですね。





【自動掃除機】




最近は、自動掃除機を使う人も増えてきました。

kowon-vn-R3KYh1a3xfU-unsplash


そこで、物入れのドアの下を10センチくらい空いておいて
掃除機が自分で帰る場所を作っておくという家も出てきました。



yoonjae-baik-p7MsAMLSbbU-unsplash



このような設備を作ったとしても
入居者客付けサイトでは、なかなかアピールできません。


SOHOコーナーなどの間取りは、募集サイトで示すことができますが
設備欄は、既存項目にチェックを入れるだけというサイトもあります。

間取りに加えて、外観や室内写真を掲載することもできますので
そこにお掃除ロボットのコーナーを見せることはできます。

しかし、家賃や間取りを見て、物件を気に入った人しか
写真を見ることはありません。


お掃除ロボットを使いたいという人は多いと思うのですが
直接アピールできないのが、とても、もどかしいです。



【電気自動車 充電設備】



これからは、電気自動車が増えていくのでしょうか?


ed-harvey-9RZlFXzrANI-unsplash

もし、そうなれば、自宅で充電したいものです。

となると、充電設備が必要となってきます。



roger-starnes-sr-VUuBpG5avLY-unsplash



もし、10年後、電気自動車が半分以上になって入れば
電気自動車に乗りたい人は、充電設備のあるアパートやマンションを選ぶでしょう。



これからアパートを建築するのであれば、
少なくとも、将来、充電設備への 配電ができるようにしておくべきだと思います。


料金の仕組みとか、どうすべきか、
まだまだ解決する問題はありますね。





ソーラーパネルをつけて、オール電化にして
電気自動車専用のアパートにするなんて、差別化にはなりそうですね。


さらに、禁煙にすれば、排気ガスなし、副流煙なしの健康住宅になりそうです。
浄水器も標準装備にしたくなりますね。






以上、将来のアパートに必要な設備を考えてみました。

参考になれば、幸いです。






 
このエントリーをはてなブックマークに追加

日経新聞にアパート融資が底を打ったという記事が掲載されました。


日経新聞「アパート融資 底打ち気配」2021年9月3日(朝刊)
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGKKZO75404380S1A900C2EE9000&scode=8358 



【日経新聞によると】



 
  • 2018年以降の不適切融資問題を受けて減少が続いていた投資用不動産ローン(アパート融資)に、底打ちの兆しが出ている
  • 21年4〜6月期の銀行による新規貸出額は4年ぶりに前年同期比で増加に転じた


とのことです。


その背景として


  • 個人の資産形成への関心が高まり、地方銀行を中心に融資を拡大する動きが広がっている
  • 新型コロナウイルス下で、不動産に変わる収益源の開拓が厳しくなっているという金融機関側の事情も透ける



と分析しています。




【投資用不動産投資の拡大】



詳しく本文を読んでみると



  • 日銀によると、銀行による21年4〜6月期の「個人による貸家業」への新規貸出額は5500億円であった
  • これは前年同期比で2割増
  • 前年同期比プラスは17年1〜3月期以来
  • 20年4〜6月期は、緊急事態宣言で取引が減り、今年はその反動が出た面もある
 


続いて、具体的な金融機関の2021年6月末の数字が出ています。


  • 横浜銀行ではアパートローンの残高が1兆8100億円で、前年対比3%増加
  • 静岡銀行のアパートローン残高は1兆204億円で、4%増
  • 香川銀行では投資用不動産などを含む「その他ローン」の残高が15%伸びた
  • スルガ銀行は、個人や資産管理会社向けで計101億円の融資を実行し、これは前年の2倍で、通期では前期の2.4倍の900億円を計画している
 


なお、不動産投資は、なぜか7〜9月期が一番多く、続いて1〜3月期です。
木造アパートの3月完成を考えると8、9月に融資というケースが多いからだと考えられます。

一方で、4〜6月期と10〜12月期の融資は少なくなります。



グラフにすると綺麗にジグザグになります。



アパート融資は、2016年がピークで、2020年はその6掛けくらいに落ちています。
引き締めたからといって、融資が全くなくなったというわけではありません。

 


【不動産投資にたいする融資拡大の背景は】

 

 

 日経新聞によりますと、融資が増加に転じた理由と背景を次のように説明しています。


  • 新型コロナ感染拡大をきっかけに個人の資産運用への関心が高まったことがある
  • 貸出額が増えたのは、不動産の購入検討者が増えた影響が大きく、融資基準を緩める動きは限定的なようだ

  • 地銀が不動産の他に有力な貸出先を見つけられないという事情も透ける
  • 不動産ローンは担保を取れるうえ、1件あたりの融資額も大きい
 

見出しと違って「融資は限定的」とちょっと消極的なトーンになってきました

結論として「他に融資先がないから増えている」と伝えたいのかもしれません。




【この記事を読んで思うこと】



地銀が融資先を探しているというのは前回の記事でも書いた通りです。

金融機関がアポなしで訪問してきました
http://namc.blog.jp/archives/38593339.html
 


昨年はコロナ対策融資で、本当に忙しかったようです。

政府からは、企業を助けろと言われているものの「貸し倒れになるような企業には融資したくない」というのが本音でもあります。

それでも、保証協会と二人三脚で相当の融資をしました。
(その分、不動産投資など他への融資を検討する余裕はなかったと思います)



というわけで、今年は
  1. 昨年時点で、融資できないようなリスクの高い企業しか残っていない
  2. 昨年融資した企業の業績が上がらず、追加の融資を希望してもリスクが高い
というようなケースも多く
新規融資の融資先が必要となっていることが予想されます。





決算書を見れば融資総額がわかります。

横浜銀行の不動産投資額は1兆8110億円(2021年6月末)ですが、それに対して
横浜銀行の総融資額は12兆1328億円(2021年4月末)です。
したがって、不動産投資の割合は、15%です。
結構な割合ですね。




同様に静岡銀行は1兆204億円に対して、総融資額は9兆2300億円ですから、11%です。

香川銀行は1121億円に対して、総融資額は1兆3503億円ですから、8.3%です。


そこそこの割合を占めています。




愛知県は製造業が多いので、不動産に対する融資は少ないのかもしれません。
製造業コロナ禍でも、堅調な企業も多いようです。
(飲食業や観光・旅館、イベント関係は厳しいでしょうね・・)




エリアによっては、融資先が乏しい中
あらたに不動産融資を強化する金融機関が出てくる可能性があります。



香川銀行は前年対比15%増でしたが、融資の分類で、不動産融資という枠で把握していないようですから、今までは重点融資先ではなかったようです。

香川銀行の融資先を見ると90%以上が中小企業向け融資で、それ以外が個人向け融資ということになります。
今後は個人向け不動産融資が伸びていくかもしれませんね。



金融機関によっては、積極的に動くところが出てくる可能性があります。
積極的というより前の水準に戻すという感じかもしれません。

また、不動産投資に対する融資は、積極的な支店長、消極的な支店長がいたりします。
そして、競合があれば、金利の交渉にも対応してくれます。


いつもの銀行だけでなく、選択肢を広げて良い融資条件を引き出したいものです。



有利な条件を引き出すためのノウハウもいろいろあります。
気になる方は、ご連絡ください。
(表に出せないノウハウもありますので)

 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加

アパート経営、特に最初の1棟はいろいろ不安がつきものです。

今回このブログの読者様の事業計画書を精査しました!





【アパート経営について相談できる人は少ない】




アパート経営、何千万円もの借金を背負って、大丈夫なのだろうか?

多くの人は、不安に思います。


でも、相談できる人ってなかなかいません。



そこで、ネットで情報を集めているうちに
私のブログやHPにたどり着く人もいます。






今回の読者様も


多分・・・私の予想では、




藁にもすがりたい気持ちで(?)

勇気を振り絞って(?)


お問い合わせしてくださったのだと思います。



私も最初の借金はそれなりに不安でした。

不安な人ほど、よく、調べて、勉強するものです。
しかし、実際にやってみないと、身につかないこともありました。

幸い、自分の場合大きな失敗はありませんでしたが。


経験を重ねたことで
事業計画書や営業担当者を見る目が肥えますし知識も増えます。



この知識や経験をシェアすることで他の大家さんにも役立つと思っています。

ご相談、大歓迎です。
(相談方法は記事の最後)


私にとっても
現在の建築費の状況、融資環境、最新の設備や間取りなど
勉強になります。





【立地は郊外】




建築費は郊外でも都心でもそれほど変わりません。

一方で家賃は郊外の方が低いものです。



当然、郊外の方が利回りが悪くなります。




前にも、郊外の方から相談され
将来家賃を低めにシミュレーションしてみたら
やはり厳しいということで、建築を断念された方もいらっしゃいました。



ということで
最初は、どうかな??
と、思っていたのです。


提案していた業者は大手だったので
建築費はそこそこ高いはず。


郊外のアパート経営は、主に、相続税対策がメインで
収益的にはあまり、旨味がなかったり
あるいは、将来のリスクになるケースも多いのです。




【なんと、なかなかよい事業計画でした】


きびしい収益なのかな?
と、思いながら事業計画書をチェックしたところ

なんと、想像以上に良いプランでした!




(1)建設費が安い

大手だから建設費は高いはず、、
ところが、事業計画書を見ると
建築費が思いの外、安く仕上がっており
収益性の高い事業計画でした。


実は数年前にも提案があり
そこから、かなりの値引きがあったということです。



建築会社も支店ごとに売上の予算があります。

千載一遇のチャンスだったのかもしれません。

私の知る限り名古屋界隈では、ここまで低い価格を見たことありません。


かと言って、地元業者の安普請ではなく
大手なので品質は一定のレベルにありますから非常にお得です。

かなりレアケースでした。




(2)事業計画の出来が良い

出来の悪い事業計画書は、パッと見ると儲かるように書かれています。

その方法は
  1. 費用を低く見積もる
  2. 将来の家賃を高く見積もる(ずっと、新築時の家賃で計算する)
  3. 修繕費を安く見積もる、または、控除しない
  4. 火災保険を当初の分だけ初期費用に入れて、あとは無視する
まあ、こんな感じです。



ところが、将来の家賃をそれなりに低めに見積もっていますし
費用の漏れもありません(予備費もそれなりにとってあります)。

さらに新築時以降の火災保険等も組み込まれていました。




そんなこんなで、


実は、今まで見た中で、一番できのよい事業計画書でした。
なかなか、良い営業担当者だと思います。




【事業計画書を精査してレポートを作成】



 事業計画の見方に対する細かい注意点を列挙しつつ

  • 最悪の場合の将来の家賃シミュレーション 
  • 融資返済の期間別返済額のシミュレーション
  • 費用で注意すべき点
  • ゴミステーションや駐車場に関する注意点
  • 近隣物件の家賃情報(もう少し高い家賃が狙える)
  • ライフプランとの整合性
などをレポートにまとめ郵送しました。



(参考)ライフプランとの整合性

アパート経営は30年とか40年のビジネスである

当初の10年の家賃は高いものの、次の10年、その次の10年と低下する
 
融資が終われば手取りがアップする
(融資期間で所得配分がきまる)
 
家賃収入の山と、自分の収入の波がフィットするとは限らない

前半の収入をキープすることで後半のリスクに対処できる
(当初の収入ありきで浪費しすぎない)

次世代へのバトンタッチのことも考えておくほうがベター
 


ただ、いろいろと考え出せばキリがありません。

まずは大局を見ることが大切です。




一番の不安は
「赤字アパートを建てたくない」
というところですが

非常に安全性の高い、事業計画だとお伝えしました。
(将来の100%の予測はできませんが)






実はアパート経営では
「細かいことが気になる人と」
「大局でものを見る人」
の2種類のタイプの人がいます。


 相談者様がどちらのタイプが分からないので
標準的なレポートにしました。

 
中には、事業計画を見ずに、営業担当者を見て
「信頼できるかどうか」で判断する人もいます。

ほんと、いろいろです。




大きなお金が動くので不安ですが、
将来、どんなリスクがあって、
その場合、どの程度の影響があるのかを理解すれば
納得して契約できます。


リスクの「見える化」をしておくことが重要です。



 大きな金額が動くアパート経営では
数十万単位の失敗は反省です。

数千万円単位の失敗こそが、失敗です。



1棟目では、大きな失敗がなければ成功だと思います。

次からは、細かい単位のことまで、気を配れるようになりますが
最初から細かいことを気にしすぎるとパンクしちゃいます。

このあたりのさじ加減は、相手を知らないと難しいところがあります。




【相談者様からお礼の言葉をいただきました】






今回は生まれて初めての高額な借入なので
かなり不安だったのですが
古橋様のおかげで気持ちの余裕ができた事が良かったと思います。

本当にありがとうございました。
これからもご指導どうぞ宜しくお願いいたします。
 


私も、お互い有意義な情報交換できれば、と返信しました。







さらに・・


後日、、、



P1058915


暑中見舞いまでいただいちゃいました。

ちょっと恐縮です。




メールで報酬について問われたので、無料で結構ですとお伝えしたのですが


「無料だとずうずうしくて相談ができない」という律儀な方もいるので

後から
「非常に役に立ったからお礼せずにはいられない」

という気持ちになった場合は、お歳暮でもください。



と、冗談めかして言ったのですが・・・


強制してしまったようです。^^;



これからも
「ずうずうしく相談して、元を取ってください」
という感じです。








【不安な方へ ご相談はこちらのHPからどうぞ】




  • アパート経営を考えているがどこに頼んでいいのかわからない
  • アパート建築を営業されているが、本当に儲かるのだろうか
  • 親がアパートを建てようとしてるが、大丈夫だろうか

不安があれば、ご相談ください。


無料でやっています。



地主さんの立場でリスクを明確にします。

あなたが納得して契約する、あるいは、契約しない
お手伝いをしています。





こちらのHPのお問い合わせからどうぞ

名古屋発信 土地活用情報サイト」アパート・賃貸マンションの知識を経験をシェアします
https://namc.jimdofree.com





 
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ